〒386-0018 長野県上田市常田1丁目10-78
以下の症状がみられたら、早めの眼科受診をお勧めいたします
従来の診察時に検眼レンズを使用して観察する方法のみでは、ミクロンレベルの網膜や硝子体の微細な構造変化を正確に評価することは困難でした。
近年では、レーザー光を用いた光干渉断層計や超広角眼底カメラ、眼底自発蛍光撮影装置など、さまざまな画像診断装置が登場し、網膜や硝子体の状態や変化を多角的に評価することができ、より正確な診断や治療をすることが可能になりました。
とくに網膜の中心である黄斑(おうはん)は、光を感じる細胞(視細胞)が集中し、視力にもっとも影響を与える部位であるため、この黄斑が障害をうけると、視力は大きく低下してしまいます。
このため網膜硝子体疾患では、黄斑を含む網膜の障害が進行してしまうと、視力の回復が困難になってしまうため、早期に正確な診断・治療を受けることが大切となります。
網膜硝子体の主な疾患としては、網膜剥離(網膜裂孔)、加齢黄斑変性、黄斑前膜(黄斑上膜)、黄斑円孔、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜動脈瘤破裂、中心性漿液性脈絡網膜症、硝子体出血、硝子体混濁などがあります。
当院では、網膜硝子体疾患の診療経験が豊富な医師による、最新の診断機器を用いた網膜硝子体専門外来を行っており、診断や治療が難しい症例にも対応しております。
網膜硝子体疾患の治療については、症例によりさまざまですが、大きく分けて、手術療法と薬物療法との2つがあります。
手術療法には、網膜硝子体手術とよばれる、眼球内に直接外科的にアプローチして病気の原因を治療する方法と、レーザー治療とよばれる、目に専用のレンズを当て、網膜にレーザー光を照射して治療する方法があります。病気の種類や程度により、適切な術式を選択します。網膜硝子体手術は手術室での治療となり、レーザー治療は外来での治療となります。
薬物療法としては、眼球の中に専用の薬剤を投与する方法(抗VEGF薬硝子体内注射)や眼球の周囲に薬剤を投与する方法(ステロイドテノン嚢下注射)、内服薬の投与などがあります。
抗VEGF薬硝子体内注射
当院では、基本的に網膜硝子体手術を含めたすべての手術を、日帰り手術で対応しております。
術後の入院安静を希望される患者様には、術後翌日より丸子中央病院へ入院頂くことも可能です。網膜剥離などの早急な治療が必要な症例では、基本的に同日または翌日の緊急手術で対応いたします。
気になる症状がある方は、お気軽に当院へご相談ください。